フランクフルトにて。
旅とは食であり、食とは水であると、最近思う。水のミネラルなどの成分によってお酒の味も変われば、パンの硬さも変わる。同じ料理でも味わいそのものに違いがでてくるのである。
そこで、今回の旅もその土地の水に注目していきたい。
ドイツは硬水で、水道水は飲むことももちろんできるが、それゆえにミネラルウォーターを持ち歩く人が多い。さらに天然の炭酸泉があちこちにあり、ガス入りの水もたくさん売られている。
フランクフルトではコンビニなどは見かけることがなく、スーパーを探してペットボトルの飲料を見つけるといった感じで、おそらく地元の人にとっては瓶入りの飲料がメジャーだと思われる。
硬水の国の特徴的なところで、パンは固く、料理の味はソースでしっかりと味付けしてあるか、グリルや揚げ物で素材の味があまり残らないようになっているような印象。ドイツの料理はまさにそんな感じ。
さて、訪れた地、フランクフルトはヨーロッパ最大のハブ空港を有し、EU中央銀行や、ヨーロッパ最大のターミナル駅、世界最大のインターネット中継点などもあり、ヨーロッパの経済や流通の要となっているらしい。
マインタワーという建物の展望台から撮影したフランクフルトの街。有名なマイン川に沿って数々の高層ビルが立ち並ぶ。
高層ビルと、ドイツの歴史的な建物が共存する町並み。
こちらはユニークな家具屋さん?の建物。
だだの家の町並みなのだけど、これがとっても素敵。
フランクフルト現代美術館の展示。
カメラを持って歩いていたら「カメラマン登録すると、写真とってもいいよ」と言われたので、カメラマン気取りで写真を取る。
太鼓の上に、本、そしてうんこである。
他にも季節展で軍事用カメラを使用して、難民キャンプを撮影している物があったけど、それが一番印象的だった。
旧市庁舎広場
カセドラル周辺にはシカの絵や銅像がたくさんあって、このシカの銅像は可愛かった。
ドイツらしい建物。こちらは旧市庁舎の広場にて。お菓子のようなキュートだと思うのは、グリム童話に囲まれて育ったせいかな。
質=量という合理性
そして、食事については、適当に頼むとその量にびっくりします。その後ググると、ドイツ人は合理的思考が強いので、値段=量で納得感が出るらしい。なのでいい値段の店は量が多いという…。量がいくら多くても、イモと加工肉がほとんどなのでそれって嬉しいの??ってずっと思ってしまいました。
ちなみにグリーンのソースは、フランクフルトの特有のものらしいです。これも特段うまいぞってわけでもなく、ただただ量に圧倒されました。
ドイツで好きになったのは白ワインのリースリング、ドイツのカラッとした気候にキリッと冷えた辛口の白ワインが体に染み入るように美味しかった。
ビールの他にもアプフェルヴァイン(りんごワイン)というものがあり、酸っぱくておいしい梅酒のようなワインである。
読書
飛行機の中でも何度も読み返した猫の漫画「俺、つしま」。
ツイッターで連載していたものが書籍化という最近の流れが凄く好きなのですが、この漫画でまず惹かれたのが、このリアルな猫のイラスト。これはなにかあるぞと購入すると、そのリアルなイラストとともに展開される、日本らしい日常と猫との生活。
特に面白いと感じるのがエッセイ以外で、単行本用に追加したと思われる、つしまが今の飼い主に拾われる前に一緒に暮らしていたおじいさんとのストーリー。
心を通わせるおじいさんと猫が素直になっていく様子に胸キュン。
すべての猫と、人間がずっと一緒にいられますように。ささやかに日常のちょっとした気持ちが通じ合いますように、と願わずにはいられない。